【独り言】残念だが

 もう、私に残された時間は少ないらしい。
 どうやら「キミ」を仕留めに行くことはもちろん、死体蹴りすらすることはできないかも。
 けれど、「あの日付」だけは絶対に忘れない。
 確かにもらっていく。

 命ある限り、敗者の屈辱と、苛烈な現実を絶対に忘れないために。